タイムスリップ気分が味わえる旅です。
台中にある「香蕉新楽園(タイワン・バナナ・ニューパラダイス)」は1960、70年代の台湾の街並みを再現したレトロテーマ館です。店名の由来は、バナナの湾曲したところが台湾の形に見えたことだそうです。そして、バナナはかつて台湾の最も重要な農産物だったからです。
ここに入ると、あの時代の台湾へのタイムスリップが体験できます。台湾の人たちにとって懐かしさを覚えるだけでなく、外国人にとっても珍しいらしく、いつも多くの内外からの観光客でにぎわっています。
館内にあるレストラン「香蕉新楽園」は、日本人が見ても懐かしい気分になるはずです。というのも、昭和の香りが色濃くただよっているからです。病院、映画館、カメラ館など昔の台湾の様子をそのまま飾っています。それは日本の昭和の時代そのものです。
「春露商店」という雑貨店には、昔のお菓子、玩具など、懐かしい物がたくさん並んでいます。店の中に置かれているテレビでも、台湾の1960、70年代当時の映像が流れています。
壁の上に掛けられている「国語(標準中国語)を話します。方言は話さない」というスローガンが書かれたプレートは、台湾の戒厳の時に社会状況を表しています。かつて国民党が推進した政策は、「国語」を普及させるため台湾語などの方言を教育の場で禁止しました。
戸棚の上にあるのは昔のラジオと粉ミルクの缶です。40、50年前の教科書や卒業アルバムが並べられています。
トイレの中の壁に書かれている、「トイレのあとには手を洗ってください」という言葉にも、レトロ感があります。
2階は映画館です。昔の映画のポスターがたくさん張ってあります。カメラなどの昔の映画機材も展示されています。あまり知らない人ばかりですけれど、昔の俳優たちのようです。

入口の横には、約50年の歴史を持つ鉄道車両とプラットホームがあります。プラットホームは木材で作られていて、古さを感じさせます。